pet
2025年10月4日
Johnは爪切りが苦手^^;
月曜日の朝は、いつもと同じ時間に、同じ音で始まる。遠くで船の汽笛が低く鳴り、港町の空気が微かに潮の香りを運んでくる。僕のアパートメントの窓から見えるのは、切り取られた四角い空と、隣の建物の煉瓦色の壁だけれど、その向こうには間違いなく神戸の海が広がっている。そして、僕の足元には、これもまたいつも通り、Johnが眠っている。 Johnは僕の犬だ。五歳になるエアデールテリアのオスで、その名前は、僕が好きだったミュージシャンから拝借した。血統書に記載された、長くて格式ばった名前は、和歌山にある彼の実家、つまりは高名なシリアスブリーダーの元に置いてきた。僕たちの生活には、ただ「John」という響き……