愛犬も風邪を引く?ケンネルコフを徹底解説

犬も風邪をひくんですね^^;

愛犬も風邪を引く?ケンネルコフを徹底解説

「犬も風邪をひく」という言葉を聞いたことがある方も多いかと思いますが、実際には犬の風邪は人間の風邪とは少し異なります。犬の風邪とされる症状の多くは、「ケンネルコフ(犬伝染性気管気管支炎)」と呼ばれる呼吸器疾患に関連しています。本記事では、犬の風邪について原因、症状、予防法、治療法の順に解説します。


犬の風邪の原因

ケンネルコフの原因となる病原体には以下のようなものがあります:

  1. 犬パラインフルエンザウイルス
  2. 犬アデノウイルス2型
  3. ボルデテラ菌
  4. マイコプラズマ

特に犬舎やペットホテル、ドッグランのような多くの犬が集まる場所で感染が広がりやすいのが特徴です。これらの病原体は単独または複数の組み合わせで感染を引き起こし、さらに寒冷で乾燥した気候、ストレス、栄養不良といった要因も犬の免疫力を低下させ、風邪を引きやすくする原因となります。


犬の風邪の症状

犬の風邪の症状は人間の風邪と似ていますが、いくつかの特徴があります。

  • :コンコン、ケフケフといった音のする咳が特徴的で、喉に何かが引っかかっているように感じることがあります。
  • くしゃみ:頻繁にくしゃみをします。
  • 鼻水:細菌感染がある場合は膿性の鼻水が続くことがあります。
  • 発熱:39~40℃の発熱が見られる場合があります。
  • 食欲低下と元気の消失:いつもより元気がなく、食事を拒むことがあります。
  • 目やに:目の周りに多量の目やにが見られることもあります。

これらの症状が一度にすべて現れるわけではなく、犬の体調や感染の重症度によって異なります。特に咳が続く場合は早めの受診が必要です。


犬の風邪の予防策

犬の風邪を防ぐためには、日常の管理と予防接種が鍵となります。

ワクチン接種

犬パラインフルエンザウイルスや犬アデノウイルス2型に対する混合ワクチンの接種は、ケンネルコフの予防に非常に効果的です。ワクチンは定期的に獣医師の指示に従って接種しましょう。

環境管理

  • ストレスを減らす:環境の変化や過密状態は犬にストレスを与えるため、ストレス管理が重要です。
  • 温度と湿度の調整:寒い季節には室内の温度を適切に保ち、乾燥を防ぐために加湿器を使用すると良いでしょう。

他の犬との接触に注意

特に感染力の強い病原体もあるため、感染が流行している場合は他の犬との接触を控えることが推奨されます。ドッグランやペットホテルを利用する際は、施設の衛生管理状況も確認しましょう。


犬の風邪の治療法

風邪の治療法は、原因や症状の程度によって異なります。

ウイルス性の場合

ウイルス性の風邪であれば、特効薬はなく、主に対症療法が中心となります。咳を和らげる薬や、免疫力をサポートするサプリメントが処方されることがあります。

細菌性の場合

細菌感染が疑われる場合は、抗生物質による治療が行われます。獣医師の指示に従って正確な投薬を行いましょう。

症状に応じたケア

  • ネブライザー:薬を霧状にして吸入させることで、呼吸器の症状を緩和します。
  • 安静:無理をさせず、温かい環境で十分に休ませてください。

注意点

■ 注意:人間用の風邪薬を犬に与えるのは非常に危険です。 犬の体重や代謝が異なるため、場合によっては重篤な副作用を引き起こす可能性があります。


まとめ

犬も風邪を引くことがありますが、それは人間の風邪とは異なり、主に「ケンネルコフ」として知られる感染症によるものです。早期発見と適切な治療が、愛犬の健康を守るために重要です。特に以下のポイントに注意しましょう:

  1. 予防接種を定期的に受ける。
  2. ストレスや環境管理を徹底する。
  3. 異常が見られた場合は早めに獣医師に相談する。

愛犬の健康を日々観察し、適切な対応を心がけることで、犬も快適に暮らすことができます。

この記事を書いた人 Wrote this article

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john-family 男性

ずっと旅行をしていたい。愛犬Johnが来てからはなかなか気軽にお出かけできなくなったけど違う癒やしにあふれているからOK。社会人生活はベテランです。兵庫県在住。興味があちこちにいくので雑記帳になっちゃうかも。