
愛犬が散歩中に急に歩かなくなることは、多くの飼い主さんにとって共感できる悩みではないでしょうか?散歩中に動かなくなってしまう理由はさまざまで、それぞれに応じた対処法が必要です。今回は、実際に多くの飼い主さんが経験するこの問題について、その原因と効果的な対処法を詳しくご紹介いたします。
愛犬が散歩中に歩かなくなる主な理由
- 恐怖や不安
- 外の環境や音、他の犬や人に対して恐怖を感じることがあります。特に子犬や散歩経験の少ない犬は、外の刺激に圧倒されることが原因です。例えば、車の音や突然の大きな音が怖い場合、その場所で立ち止まることがあります。
- 過去の嫌な経験
- 以前の散歩中に怖い思いをしたことがトラウマとなって、同じ場所や状況で動けなくなることがあります。この場合、その記憶が再び恐怖を呼び起こし、歩くことを拒否します。
- 自己主張
- 犬も自己主張することがあります。「ここには行きたくない」「もっと匂いを嗅ぎたい」という思いから立ち止まることがあります。このような場合、犬が本当に不快感を感じているのか、それとも単に自分の意思を示しているのかを見極めることが重要です。不快感がある場合は、その原因を特定し、対処する必要がありますが、単なる自己主張の場合は、気をそらせるためにおやつや遊びを利用するなどの方法が効果的です。
- 新しいグッズへの違和感
- 新しい首輪やハーネス、リードに違和感を覚えて歩かなくなることもあります。これらが体に合っていないと、動くのが嫌になる場合があります。
- 身体的な問題(シニア犬や病気の可能性)
- 高齢犬の場合、関節の痛みや筋力の低下が原因で歩きたくないことがあります。また、若い犬でも健康上の問題が原因で散歩を嫌がることがあります。

効果的な対処法
- 徐々に慣れさせる
- 散歩や新しいグッズに対して不安を感じている場合は、段階的なアプローチが効果的です。家の中で首輪やリードを装着する練習を行い、短い距離から始めて徐々にコースを広げていきましょう。また、遊びや食事の時間にも散歩グッズを使用し、ポジティブな思い出を作ることが重要です。
- 環境の調整
- 犬が散歩中に感じる不安を軽減するためには、散歩環境の調整が必要です。例えば、車の多い道や人通りが激しい場所を避けて、静かなルートを選びましょう。具体的には、公園内の歩道や川沿いの遊歩道、住宅街の静かな通りなどが適しています。こうした場所は、犬にとって落ち着ける環境であり、不安を軽減する助けとなります。また、愛犬が苦手な場所を避けることも効果的です。散歩の時間帯を変更し、刺激の少ない早朝や夜間を選ぶのも良い方法です。
- 待機強化
- 犬が良い行動をしたときには、大いに褒めてあげましょう。おやつやおもちゃを使って誘導し、アイコンタクトを取りながら歩くことで、犬にとって散歩が楽しい経験となります。歩き出したときには必ず褒めて、ポジティブなフィードバックを与えましょう。
- コミュニケーションの改善
- 散歩中のコミュニケーションを工夫することで、愛犬の不安を軽減できます。リードを無理に引っ張らず、アイコンタクトを通じて飼い主とのつながりを感じさせることが大切です。このとき、アイコンタクトができたら必ずおやつや優しい声で褒めてあげましょう。これにより、ポジティブな強化が行われ、愛犬との絆が深まり、注意を引きやすくなります。また、指示はシンプルにし、愛犬にわかりやすく伝えるよう心がけましょう。
- ニオイ嗅ぎへの対応
- 犬にとって匂いを嗅ぐことは非常に重要な行動です。ただし、散歩全体が匂い嗅ぎに終始してしまうと進まなくなることもあります。そのため、リードの長さを調整し、特定の場所でのみ匂い嗅ぎを許可するなどのルールを設けると良いでしょう。また、散歩の後半に匂い嗅ぎの時間を設けることで、犬の満足感を高めることができます。
- 健康チェック
- 突然歩かなくなった場合や、シニア犬の場合は健康上の問題がないか確認することが重要です。関節の痛みや異常がないか、呼吸器系の問題がないかなどをチェックしましょう。異常が見られた場合は、早めに獣医師に相談することが必要です。

実際の場面での対応例
愛犬が散歩中に突然歩かなくなった場合、まずはリードを引っ張らずにその場で待機し、愛犬が安心するまで待ちましょう。無理に引っ張ると犬にストレスを与え、散歩自体が嫌なものになってしまう可能性があります。代わりに、落ち着いた声で呼びかけたり、おやつを使って誘導することで、愛犬が自ら歩き出すのを待つことが大切です。一般的には、2〜3分ほど待ってから他のアプローチを試すのが良いでしょう。
また、散歩中に何かに驚いて立ち止まった場合は、その原因を特定し、次回からはその場所を避けるか、少しずつ慣れさせるためのトレーニングを行うことが効果的です。例えば、車の音が怖い場合は、車が通る頻度が少ない時間帯に散歩をしてみたり、車の音が聞こえる距離から徐々に近づくなどして、少しずつ慣れさせることが可能です。
飼い主としての心構え
愛犬が散歩中に歩かなくなる問題に対処する際、何よりも大切なのは、飼い主が根気強く、愛情を持って接することです。犬にとって散歩は運動だけでなく、外の世界を感じる大切な時間です。その時間が楽しいものになるかどうかは、飼い主の対応次第です。愛犬の気持ちに寄り添い、無理強いせずに少しずつ問題を克服していくことが、楽しい散歩時間を取り戻すための鍵となります。
散歩中に歩かなくなる問題は、一朝一夕に解決するものではありません。しかし、正しい方法で対処することで、少しずつ改善し、愛犬との絆も深まります。飼い主の皆さんが愛犬と共に素敵な散歩時間を過ごせるよう、今回ご紹介した対処法をぜひ試してみてください。

まとめ
愛犬がお散歩中に歩かなくなる理由はさまざまですが、恐怖や不安、過去の嫌な経験、身体的な問題などが原因となることが多いです。それぞれの原因に対して、適切な対処法を講じることで、愛犬との散歩がより楽しいものになります。愛犬の気持ちに寄り添い、根気強く接することが、問題解決への第一歩です。楽しい散歩の時間を取り戻し、お互いにとって幸せなひとときを過ごしましょう。
この記事を書いた人 Wrote this article

john-family 男性
ずっと旅行をしていたい。愛犬Johnが来てからはなかなか気軽にお出かけできなくなったけど違う癒やしにあふれているからOK。社会人生活はベテランです。兵庫県在住。興味があちこちにいくので雑記帳になっちゃうかも。